名選手

「世界ランキング1位」「グランドスラム優勝」はなかったものの、
"特別に強かった"既に引退している選手(2001年以降)。

 

 

D.ナルバンディアン

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キャリア2000年~2013年

最高3位(2006/3/20)

グランドスラム準決勝以上は5回

(全豪1回、全仏2回、ウィンブルドン1回、全米1回)

ファイナルズ出場は3回

(2003/2005/2006)

 

ツアー優勝11回

 

『David Nalbandian: Brilliant ATP Shots & Rallies!』(10:46)

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N.ダビデンコ

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キャリア1999年~2014年

最高3位(2006/11/6)

グランドスラム準決勝以上は4回(全仏2回、全米2回)

ファイナルズ出場は5回

(2005/2006/2007/2008/2009)

 

ツアー優勝21回

 

『When Nikolay Davydenko Beat Federer, Nadal & Del Potro To Win ATP Finals 2009!』(10:00)

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D.フェレール

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キャリア2000年~2019年

最高3位(2013/7/8)

グランドスラム準決勝以上は8回

(全豪2回、全仏2回、全米2回)

ファイナルズ出場は7回

(2007/2010/2011/2012/2013/2014補欠1試合/2015)

 

ツアー優勝27回

 

『David Ferrer: Best-Ever "Roadrunner" Points!』(15:44)

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T.ベルディヒ

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キャリア2002年~2019年

最高4位(2015/5/18)

グランドスラム準決勝以上は7回

(全豪2回、全仏1回、ウィンブルドン3回、全米1回)

ファイナルズ出場は6回

(2010/2011/2012/2013/2014/2015)

 

ツアー優勝13回

 

『Tomas Berdych Best-Ever Shots vs Big Four!』(12:09)

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JW.ツォンガ

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キャリア2004年~2022年

最高5位(2012/2/27)

グランドスラム準決勝以上は6回

(全豪2回、全仏2回、ウィンブルドン2回)

ファイナルズ出場は3回

(2008/2011/2012)

 

ツアー優勝18回

 

『Jo-Wilfried Tsonga Best ATP Shots & Rallies vs The Big 4!』(11:19)

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ジョコビッチ、コロナワクチン

ジョコビッチが自身の考えを語っています。
内容は「新型コロナワクチン接種」について。
時期は2年前、あのオーストラリアでの騒動があった後です。

 

 

ジョコビッチのコメント

BBC News Japan

『ジョコヴィッチ選手、「代償を払う用意がある」 ワクチン強制なら今後の大会も欠場』2022/2/17

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この動画を観たのはアップされてすぐです。同時にいろいろ思うことがありました。
早速ジョコビッチが述べているのは新型コロナワクチンに対することではなく、誰もが持っている権利についてです。
日本語的に書くと、プライバシーの保護。選択の自由。


「人として誰もが持っている権利は、
すべての意思や行動の根幹にあるということ。」


ジョコビッチが改めて言葉にしていますが、これは個人の考えというより多くの国や人で通じる"共通の事実"です。
事実でありとても重要なこと。
これが揺らいでしまってはそれこそスポーツどころではないでしょう。
ジョコビッチはいたってシンプル且つ、一貫した考えに思えました。
(私は日本語訳だけで意味を読み取るしかなく英語の正確なニュアンスはわかりません)

 

この年、全豪オープンには出場出来ませんでした。
正確には選択の自由を行使した結果であり"自分で出場する大会を選んでる"に過ぎません。
動画内には出てきてませんが、カフェインを摂らないジョコビッチはコーヒーを飲めません。
これも選択の自由を行使した結果、コーヒーを飲まないということを"自ら選んでる"だけのことですね。
コーヒーを飲まないこと、グランドスラムに出ないこと、テニス選手を仕事にすること。
どれもただ1つの選択に過ぎない。何も問題ありません。
プロスポーツ選手ということ以前に、もっと大事なことがあるという主張。
その1つが、人の持つ「権利」ということですね。



プロ20年目の目指すもの

この動画のアップされた2年前。
成績では「グランドスラム優勝回数」がフェデラーナダルに並ぶ20回で、男子歴代1位タイ。
「世界ランキング1位の通算在位期間」は、男女を通じて女子のグラフに次ぐ2位。
どちらもジョコビッチには、歴代単独1位になる可能性がありました。
インタビュアーはこのことを含んだ質問だったのだと思います。
ジョコビッチのシンプルで強い考えはとても筋が通っています。
通っていますが、ここまでの記録をもつ選手で特別大事な時期でもあったわけです。
その選手が世界に向けて勇気ある発言をしたことは、大きな意義があると思います。

 

また、インタビュアーの本音か台本かはわかりませんが、
「史上最高のプレイヤーになるチャンスを手放す」と言っています。
仮にジョコビッチが当時(2022年2月)引退していても、
「史上最高のプレイヤー」と、この先ずっと呼ばれる選手です。間違いなくそう思います。


メディアでは

私は常に、情報とはなにが正しいかはわからない。選択するのは自分。
これを気にし過ぎなほど普段から意識しています。
この1件も同じです。正直、ほとんどの記事に興味がもてず見ていません。
"関心の輪"というと伝わる人もいると思いますが、その類のことに時間を割かないという理由もあります。
それでも多少は目に入ってくるのがテニス好き故であって、その数少ない経験の中1つ確かなことがあります。
それは、情報の偏りをとても感じたこと。
私が知り得たものでも、「ジョコビッチが情報を偽った」
「オーストラリア国内の政治が原因で、ジョコビッチは事件に巻き込まれた」
などといくつかのパターンはあったと思いますが、
ニュースの大半からは「ジョコビッチ=悪者」の雰囲気がありました。

 

 

最後に

コロナワクチンとは逸れますが、ジョコビッチは以前から自身の名前で財団を立ち上げ、様々な寄付・社会活動をしています。
大会期間中のチャリティマッチにも何度も出場しています。
東日本大震災のときにも、1度も来たことのない日本に対しすぐサポートをしてくれています。
近ごろは「BIG3」と形容されるジョコビッチ
フェデラーナダルの2人には人気は劣るかもしれませんが、
2024年現在、「グランドスラム優勝回数」男女含めて歴代最多タイの24勝。
「世界ランキング1位の通算在位期間」はついにグラフを抜き(2023年2月27日達成)、
最も長く1位についている選手です。
今後もテニス界のみならず、注目され続ける最重要選手の1人です。

『「がんばれ日本! 世界は日本と共にある」(世界各地でのエピソード集) 欧州(中・東欧その4)』

https://www.mofa.go.jp/mofaj/saigai/episode/episode20.html

 

『ジョコ財団 累計23億円超え寄付』

https://news.tennis365.net/news/today/202312/145559.html

 

『[最新ATPランキング] 2024年1月1日付』

https://tennismagazine.jp/article/detail/26564?page=1

 

テニスあるある

○○あるあるって、けっこうあるあるじゃないの多くないですか?
「それあなただけでしょ?」「それスポーツあるあるだろ!」などなど。
私はテニス以外の視野が狭いので、そういう"偏り"がさらに増えます。
パーソナルな部分が出るのは抵抗がありますが、なんとなく整理してみた。

 

Tour編

年中、結果が気になる
…ファンは楽しいです。

1月といえば暑い夏
…1977年からでした。

大会名知らない(地域名よく覚える)
…大会名で開催時期わかるのはマイアミマスターズ。

サムネで結果わかるハイライト動画
…これ嬉しい人いる?

国ごとのイメージがプレースタイル
…世代にもよる?

égalitéは覚えた
…なぜフランス語なのかは知りません。教えて。

「フェデレだったの?」って驚かれる
…海外選手の名前問題はよくありますよね。

観たい試合が、何日の、何時からかわからない
…まさに"あるある"。


プレー編

縦長ラケットバッグの中身散らかる
…ラケットのこと思うと結局仕方ない。

ガットのテンション硬いマウントとる人
…プレースタイルって人それぞれ。

硬式「カモン!」軟式「ラッキー!」
…けっこう違うな~。

「サッカー野球より楽そうだから」って理由でテニス部選ぶ人いる
…腹立つ。

テニスサークル「チャラい」って言われる
…腹立つ。

ProStaff85、BORONのラケットだと強そう
…世代あるある。

軟式アパレルの色派手
…買ったことない。

硬式ボールの種類多い
…メーカーごとの差が顕著。

モノマネするのはマッケンロー、ベッカー
…お気に入りはルビチッチ。

テニス部にテニス好きいない
…これに関しては、サンプル数2です。


現地観戦編

秋の有明日程が忙しくて嬉しい
…国内大会増えてほしい。

有明以外だと特に、スポーツ選手のリアルを感じる
…売上貢献したくて行かないチケット買うこともあります(売切れの心配はない)。

席の場所でかなり違う
…首の動きもあるある?

どのコートにいこうか、本当に迷う
…そして試合観ないことの方が多いのもあるある。

松岡修造の存在
…この人がいることで全然違いますね。テニス界にいてくれてありがとう!

全日本のチケット代の安さに、複雑
…けどテニスを広める1つの手だそう(賛否ありますね)。


テニス好きじゃない人からのリアクション編

「紳士のスポーツ」って言われる
…テニス好きでこれ言ってる人、本当に見たことないです。

テニス観てると「今やってるんだ~」
…年間300日はやってるよ~。

「なんで1度で15点なの?」
…獲得点数ではないんだよな~。でも本当わかりづらい。

「テニスの発祥ってどこ?」
…文献けっこう集めてますので、一緒に考えてみよう~。

テニスの王子様の技って本当にできるの?」
丸山薫さんの連載をご覧ください。

「黒人の女性の人知ってる~」
…いろんな世代から1番言われた海外選手がウィリアムズ姉妹。

「松岡修造ってテニス選手だったの?」
…もう数年経つとあるあるになりそう。それだけテレビの活躍が素晴らしい。
日本テニス界に最も貢献してる1人だと思います。

「どこの国が強いの?」って聞かれるとちょっと困る
…強いの定義などを脳内で瞬時に考える。
あと、日本と答えても間違ってないことを伝えたい。


テニス不人気編

放送量
…悔しい。配信はかなり変わりました。

テニス部がない学校ある
…一学年に0人も普通。

スポーツバー
…テニスは?笑

オリンピックが近いとテニス競技の話出る
1920年アントワープ大会「日本人初のオリンピックメダル獲得」熊谷一弥・柏尾誠一郎ペア

本屋さんでテニス雑誌立ち読みしてる人いない
…見たこと1回だけあります。

錦織ファンが1番少ないのは日本
…これ何かで聞いた気がして、納得。

テニスブームではなく"錦織ブーム"
…これはそう。テニス関係者も言ってますね。

グランドスラムベスト8」入らないとニュースにならない
…松岡修造が言ってましたね。そしてこれも事実。


共感されない編(あるあるではない)

毎年1月1日は、ナルバンディアン誕生日おめでとう

1877以上の数字を見るとその年のウィンブルドンチャンピオン思い出す

家のすぐ手の届く所にラケット置いておく

子どもの頃は道路でショートラリー、家の中でボレーボレー

テレビゲームはフォームが似てるかどうかが重要

プロ野球チップス、いいなぁって思う

テレビに映るのはほとんど外国と外国人

R.ラコステ、F.ペリー、S.スミスのアパレル知名度が誇らしい

意図してないけど365日フェデラーを見る

ユニクロフェデラー探す

硬式と軟式、どっちの方が好きとか選べない


そして本音を1つ

テニスをプレーする人では硬式派、軟式派とそれぞれ分かれます。
正直、自身の中で優劣つけてる人いますよね。「硬式(軟式)の方が…」みたいな。

「同じテニスでも"別競技"だから」と口ではみんな言います。
けど普段やっていない方をやるときのお決まりは、
硬式をしたとき、惜しくもないアウトばっかりして驚く軟式プレイヤー。
軟式をしたとき、カットサーブに毎回驚く硬式プレイヤー。

初めて経験したから驚くというよりは、
「思っていたよりも難しいな、もっと簡単だと思ってた」
というリアクションに私には映って、あまり気持ちよくないんですよね。
こういうのネガティブな内容ですが、共感してくれる人もいるんじゃないかなぁと。

「硬式も好きで、軟式も好き!だからプレーするときの時間配分をすごく迷う!」
これが私の1番のあるある。

テニス選手と年齢、アガシ~ジョコビッチ

 

 

 

アガシ2006年に引退 36歳

当時テニス界は"30歳を超えたら引退"というのが当然のようにあり実際、30歳付近で成績も落ちる選手が多かったとは思います。

だから、そういう雰囲気が自然だったわけです。

2003年の33歳133日での世界ランキング1位は歴代最年長

(それまでは1983年コナーズが記録した30歳304日が最年長)。

2005年の35歳での全米準優勝は、グランドスラム準優勝記録として直近30年では最年長。

同じ年ファイナルズ出場を決め、これは2番目の年長記録。出場13回は歴代最多。

世界ランキングでも15年以上も年間トップ10にいました。

特に33歳で1位というのは、今後なかなか破れらないようにも思えたものです。

 

 

フェデラーは2022年に引退 41歳

最後にプレーしたのは21年ウィンブルドン準々決勝で、このとき40歳目前でした。

2017年~2018年でグランドスラム優勝3回はすべて35歳以上のとき。

2018年に36歳195日で世界ランキング1位に。アガシのもつ最年長記録を更新です。

初めて1位になった2004年から14年以上の間というのも、歴代最長としてこのとき話題でした。

2019年は38歳になる年。そしてウィンブルドン決勝。

勝っていればローズウォールのもつグランドスラム優勝最年長記録37歳を塗り替える試合ではありましたが、この試合は50年近く前。

現代テニスにおいて、38歳になろうとする選手がグランドスラム優勝を争うなんて何人が想像できたでしょう。

 

 

ナダルは2024年引退を示唆 37歳

若いときはそのプレースタイルから"キャリアは長く続かない"と、よく言われていたと思います。逆に考えるとそれだけ早くにトップにいたわけです。

2004年~2005年には「世界ランキング1位に勝利」「デ杯優勝」「マスターズ優勝2回」「世界ランキング5位」を記録。このとき18歳。

2020年1月に世界ランキング1位だったときは33歳。アガシの記録を3ヶ月程更新です。

2022年、36歳での全仏優勝は全仏史上最年長。

これは先のローズウォールを除くと、

グランドスラム全体で見てもフェデラーに次ぐ歴代2番目の年長記録。

アガシフェデラーほど年齢に関する印象は弱いかもしれませんが、実績の通りです。

 

 

現ナンバー1のジョコビッチ 36歳

今年グランドスラム3冠。全仏、全米優勝は36歳になってからです。

36歳はどちらの大会でも最年長記録。

36歳以上となるとフェデラーの2018年全豪、ナダルの2022年全仏くらいしか例がなく(あとローズウォール)、ほぼ起きないと考えるのが妥当。

ファイナルズ出場は16回。これはアガシを超えフェデラー17回に次ぐ記録

(ナダルは出場権獲得だと17回、出場11回)。

7回目の優勝により優勝回数単独1位と、最年長記録も達成。

「年間ナンバー1」は8回目で自身のもつ歴代最多記録の更新、そしてこちらも最年長記録。

アガシフェデラーが樹立してきた「世界ランキング1位の最年長」も目前

(このまま1位を守り続けると2024年4月1日付のランキングで記録達成)。

もうほとんどの大会で「最年長」といわれます。

そういう年齢の選手が今年「年間グランドスラム」まで、

あとほんのわずかだったというのはなんと表現しましょうか。

 

 

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60 Minutes

『Novak Djokovic: The 60 Minutes Interview』(13:27) 2023/12/11

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2023年シーズン

今シーズン(2023)ツアーレベルの個人戦は65大会でした。

その全大会の決勝カードがこちら。

 

ツアー最多の優勝回数は、ジョコビッチ7回。

次いでアルカラス6回。メドベージェフ5回。

これだけ見ると3強に感じますし、後半の印象も強いシナーの優勝回数は4回。

4人含めたビッグトーナメント優勝回数は12回。85.7%でした。

シナーやルーネの活躍もあり、メディアによるこの世代へのフォーカスがより増したようにも思います。

Novak Djokovic | Overview | ATP Tour | Tennis

Carlos Alcaraz | Overview | ATP Tour | Tennis

Daniil Medvedev | Overview | ATP Tour | Tennis

Jannik Sinner | Overview | ATP Tour | Tennis

 

 

 

今シーズン優勝のある選手の中での最年少は、アーサー・フィス。

2004年生まれのフランス選手。2021年全仏ジュニアシングルス準優勝、ダブルス優勝。

今シーズンは地元フランスのリヨン大会でツアー初優勝。

また、現在トップ50には2000年代生まれが11人です。

この"11人"の感じ方も人によってそれぞれでしょう。

Arthur Fils | Overview | ATP Tour | Tennis

 

 

 

今シーズン優勝のある選手の中での最年長は、ガスケ。そしてモンフィス。

1986年生まれでこちらもフランス選手。

この2人というと共に、ジュニア時代のチャンピオンとしても有名。

さらには2005年のツアー初優勝は、

その年優勝のある選手の中での最年少だったということも共通しています。

ガスケはグランドスラム出場72回。

これはフェデラー、ロペス(今年引退)の81回に次ぐ、歴代2番目の多さでジョコビッチとも並んでいます。

モンフィスは今シーズン優勝したストックホルム大会によって、

2005年から19年連続でツアー決勝進出をあげています。

Richard Gasquet | Overview | ATP Tour | Tennis

Gael Monfils | Overview | ATP Tour | Tennis

2015年シーズン

2015年というとジョコビッチ、そして

他の選手たち含め印象的なシーズンです。

まずはジョコビッチのビッグトーナメントの成績。

なんと出場した12大会すべてで決勝進出。

グランドスラム(出場4大会)

優勝3回、準優勝1回

マスターズ1000(出場8大会)

優勝6回、準優勝2回

 

加えて、ワウリンカはなんといっても全仏優勝。

全豪、全米もベスト4。ウィンブルドンベスト8。ファイナルズはベスト4。

2014年から2016年まで続いた決勝戦11連勝の真中でもありました。

 

ベルディヒは全豪5年連続準々決勝以上。

マスターズは9大会すべてに出場し、8大会でベスト8以上。

キャリアハイ4位もこの年に記録しています。

 

フェレールは年間ツアー5勝。

この年5勝というのはジョコビッチフェデラーに次いで3位です。

ATP500大会は5大会に出場し全てベスト4以上、3大会で優勝。ATP500を年間3勝は歴代でも2番目の記録。

 

錦織は年間ツアー3勝。メンフィス3連覇とバルセロナ2連覇を含みます。

錦織のキャリアハイ4位もこの年に記録。

デ杯ではカナダ戦2試合とコロンビア戦2試合で勝利。

この大会ポイントも賞金もつきませんが、日本エースとして大健闘です。

また、グラスコート2大会出場し2大会とも最後まで闘えず。終盤戦のパリマスターズ3回戦途中棄権もありました。

体調が万全でないこともある中、2年連続ファイナルズ出場を決めています。

 

 

そのファイナルズ出場者も、BIG4、ワウリンカ、ベルディヒフェレール、錦織。

この8人が特筆して強かったことは、実は大会の優勝者を見ると一目瞭然。

大会はいわゆる「ATPツアー」のことですが、このツアーにはグレードがあります。

上から「グランドスラム」「ATPファイナルズ」「マスターズ1000」「ATP500」「ATP250」。よく見る三角形のやつですね。

()の大会数は2015年のもの。

 

 

2015年では

なんと「グランドスラム」「ATPファイナルズ」「マスターズ1000」「ATP500」の優勝者すべてが上記8人のいずれかでした。合計にして27大会。

こんなシーズンが他にあったんでしょうか。

因みに8人のシーズンマッチ勝利数の最も少ないのが、錦織の54勝でした。

(画像は8人以外の選手に太字)

 

 

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『2015 Barclays ATP World Tour Finals on Thursday - feat. Federer Djokovic Nishikori』(5:00)

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『2015 Barclays ATP World Tour Finals on Friday - feat. Nadal, Murray & Wawrinka』(4:57)

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最強シーズン

今年も、「年間ランキング1位」はジョコビッチ

これでジョコビッチ8回目。

年間ランキング1位獲得数というとP.サンプラス6回

J.コナーズ、R.フェデラー、R.ナダル5回も凄い記録です。

この記録にちなんでジョコビッチは「今シーズンはキャリアを通しても完璧な年だったか?」といった質問を記者から受けたようです。

これには「2011年や2015年も素晴らしかったけど…」とコメントを続けてました。

 

 

ジョコビッチの2011年、2015年シーズンはどちらも勝率9割超え。

そしてなんと、今シーズンもです。

(デ杯決勝後は56勝7敗で88.9%)

「年間の勝率」と聞くとマッケンローの数字が歴代1位としてよく聞きます。

それが1984年の82勝3敗。勝率96.5%。

次ぐのはフェデラー2005年の81勝4敗。95.3%。

ジョコビッチ2015年は82勝6敗。93.2%。

数字でこそ優劣がつきますがもはや”誰の方が良い”とかそんな話ではないです。

また男子シングルスではこれまで、

世界ランキング1位についた選手は28人。

年間ランキング1位となると18人。

1シーズン連続して1位は6人。

そしてこの競技の年間勝率9割、そうお目にかかれません。

(試合数の少ない選手はわかりません)

 

単純に数字だけ見ると70年代のコナーズも素晴らしいです。

個人的に遡りすぎても比較が難しいので、

直近40年間(1984年以降)の一部を出しておきます。

 

 

さらに、年間のランキングとは別の「世界ランキング」。

こちらではジョコビッチ400週を達成。

今年2月に女子のグラフを抜き

「男女含めて歴代1位」としましたが、まだまだこの記録は続きます。

 

nao-tenez.hatenablog.com