アガシ2006年に引退 36歳
当時テニス界は"30歳を超えたら引退"というのが当然のようにあり実際、30歳付近で成績も落ちる選手が多かったとは思います。
だから、そういう雰囲気が自然だったわけです。
2003年の33歳133日での世界ランキング1位は歴代最年長
(それまでは1983年コナーズが記録した30歳304日が最年長)。
2005年の35歳での全米準優勝は、グランドスラム準優勝記録として直近30年では最年長。
同じ年ファイナルズ出場を決め、これは2番目の年長記録。出場13回は歴代最多。
世界ランキングでも15年以上も年間トップ10にいました。
特に33歳で1位というのは、今後なかなか破れらないようにも思えたものです。
フェデラーは2022年に引退 41歳
最後にプレーしたのは21年ウィンブルドン準々決勝で、このとき40歳目前でした。
2017年~2018年でグランドスラム優勝3回はすべて35歳以上のとき。
2018年に36歳195日で世界ランキング1位に。アガシのもつ最年長記録を更新です。
初めて1位になった2004年から14年以上の間というのも、歴代最長としてこのとき話題でした。
2019年は38歳になる年。そしてウィンブルドン決勝。
勝っていればローズウォールのもつグランドスラム優勝最年長記録37歳を塗り替える試合ではありましたが、この試合は50年近く前。
現代テニスにおいて、38歳になろうとする選手がグランドスラム優勝を争うなんて何人が想像できたでしょう。
ナダルは2024年引退を示唆 37歳
若いときはそのプレースタイルから"キャリアは長く続かない"と、よく言われていたと思います。逆に考えるとそれだけ早くにトップにいたわけです。
2004年~2005年には「世界ランキング1位に勝利」「デ杯優勝」「マスターズ優勝2回」「世界ランキング5位」を記録。このとき18歳。
2020年1月に世界ランキング1位だったときは33歳。アガシの記録を3ヶ月程更新です。
2022年、36歳での全仏優勝は全仏史上最年長。
これは先のローズウォールを除くと、
グランドスラム全体で見てもフェデラーに次ぐ歴代2番目の年長記録。
アガシやフェデラーほど年齢に関する印象は弱いかもしれませんが、実績の通りです。
現ナンバー1のジョコビッチ 36歳
今年グランドスラム3冠。全仏、全米優勝は36歳になってからです。
36歳はどちらの大会でも最年長記録。
36歳以上となるとフェデラーの2018年全豪、ナダルの2022年全仏くらいしか例がなく(あとローズウォール)、ほぼ起きないと考えるのが妥当。
ファイナルズ出場は16回。これはアガシを超えフェデラー17回に次ぐ記録
(ナダルは出場権獲得だと17回、出場11回)。
7回目の優勝により優勝回数単独1位と、最年長記録も達成。
「年間ナンバー1」は8回目で自身のもつ歴代最多記録の更新、そしてこちらも最年長記録。
アガシ、フェデラーが樹立してきた「世界ランキング1位の最年長」も目前
(このまま1位を守り続けると2024年4月1日付のランキングで記録達成)。
もうほとんどの大会で「最年長」といわれます。
そういう年齢の選手が今年「年間グランドスラム」まで、
あとほんのわずかだったというのはなんと表現しましょうか。
60 Minutes
『Novak Djokovic: The 60 Minutes Interview』(13:27) 2023/12/11