同世代対決、アカプルコ2024

今週はATP250サンティアゴ。ATP500ドバイ、ATP500アカプルコが行われています。
またドバイでは先に決勝(アンベールvブブリク)を終えています。
アカプルコ準々決勝では印象的な試合もありました。


アカプルコ準々決勝デミノー3vチチパス5

第1シードズベレフが初戦で同胞アルトマイヤーに敗退。
第4シードフリッツは同じく初戦アルナルディに敗退。
第2シードルーネ、第3シードデミノー、第5シードチチパス、第6シードルードらが準々決勝を決めています。

中でも注目は、デミノー対チチパスでした。
これまでの対戦は10回。チチパスの10戦全勝。
直近は去年8月のロスカボス決勝。
ただ今回は11回目にして初めて、デミノー(9位)がチチパス(12位)よりもランキングが上にいる構図です。
チチパスは去年の全豪準優勝がありますが、以降は例年に比べると勝ち星が減っています。
去年のファイナルズでは背中の怪我による途中棄権もありました。
それでも5年連続世界ランク10位以内という、さすがのトップ選手。
デミノーはというと、今年の開幕戦ユナイテッドカップジョコビッチ含む
トップ10選手3人に勝利するなど、今シーズン最も調子の良い選手の1人だと思います。


同世代デミノーvチチパスは東京から

2人は生まれが6ヶ月違いの同世代(ズベレフ、フリッツ、ルード、アンベール、ブブリクも同世代)。
名前が出てきた時期も2017年頃と同時期。
そして2018年10月には、ツアーレベルでの初対戦が実現。場所は東京(調布)でした。
当時チチパスが早くも15位につけていて、デミノーは38位。
将来有望とされていた20歳近い選手同士の対戦は、
テニスファンにとって最高に楽しみなカードだったのをよく覚えています。
そして今後何度も、この2人による対戦は観ることになるだろう、と。

感覚の通り、2回目の対戦は同じ年の11月。ミラノであったNextGen決勝。
当時15位のチチパスと31位のデミノーは、
ランキング的にも実力的にも他6人より少し差をつけ、
トップシード2人の決勝進出は順当のようにも思いました。
この世代というと当然、1997年生まれのズベレフがいます。
それに続くのが98年8月生まれのチチパス、99年2月生まれのデミノー。
そんな気もしたものです。




同世代の対戦

同世代での対戦、若い頃から実現するというのは他の選手でも何度もありました。
フェデラーでも、ナルバンディアンやヒューイット。
フェデラーはヒューイットに3連敗、ナルバンディアンに5連敗スタートでした。
ナダルジョコビッチ、マレー、モンフィス、ガスケら5人も同世代。
この5人だと、ジュニア時代の成績はモンフィス、ガスケが断然上でしょう。
プロデビュー直後、ナダルよりガスケの方が、ジョコビッチよりマレーの方が、
メディアではよく名前が挙がっていました。
この「同世代」からなるバトル、見えてくるキャリアとかが確かにあるんです。

 

アカプルコ決勝

さぁあと4時間後には、アカプルコ決勝。
デミノー3vルード5

2人の対戦成績は、2019年NexGenファイナルズでの1回のみ。
同世代でもこんなに対戦が少ない。
今シーズンはデミノーマッチ14勝4敗。ルード13勝2敗。
ランキングはデミノー9位。ルード11位。
ルードにとっては初めての対トップ10です。
2022年ルードの大活躍以降すっかり2人の差は広がりました。
けれどデミノーは今、キャリアのピークを迎えつつあります。
誕生日が2ヶ月しか変わらない、25歳同士の対決。