今年の決勝カードはアルカラスvジョコビッチでした。
ジョコビッチ、アルカラス両者いくつもの記録がかかっていたようで、記録の話題のたびに往年の名プレイヤーたちの名前が出てきます。
それだけの記録がかかるのは2人の強さとそして、BIG4の存在も背景にある気がします。
BIG4といってもその前、
2005年からフェデラーナダルの2強時代が早くも始まりました。
その年マスターズ9大会中8大会を2人だけが優勝。
同年全仏から翌々年2007年全米までの2年以上、
グランドスラム11大会連続で2人だけが優勝。
2010年全米までだと、グランドスラム23大会中21大会で2人だけが優勝。
ジョコビッチマレーが揃ってトップ10に入ったのが2007年、2人が20歳のとき。
全米ベスト4に4人全員が進出し、世界ランキングトップ4に4人が占めたのが2008年。
同年最終戦の土曜日にはフェデラーナダルではなく、ジョコビッチマレー2人が準決勝進出。
2人ともランキングトップ5をキープしていましたが、先に2位になったのはマレーで2009年。ジョコビッチも翌2010年には2位。
「BIG4」と呼ばれ始めたのが2011年頃と思いますが実質、フェデラー世代の選手からすでに、4人へのチャレンジは始まっていたように思います。
Roger Federer | Overview | ATP Tour | Tennis
Rafael Nadal | Overview | ATP Tour | Tennis
Novak Djokovic | Overview | ATP Tour | Tennis
Andy Murray | Overview | ATP Tour | Tennis
81年生まれフェデラーと同世代でランキング1位にもなったヒューイット、ロディック、フェレーロ。
あるいはナルバンディアン、フェレール、ダビデンコ、ベルダスコなど。
ナダルの1つ上にベルディヒ、ツォンガ、イズナー、ワウリンカ。
同い年にはガスケ、モンフィス、アンダーソン。
ジョコビッチマレーと同い年に、バウティスタアグート、シャルディ。
1つ下にはデルポトロ、チリッチ、グルビスなどがいます。
そしてBIG4の次の世代と期待されたのが、
89年生まれ錦織や、ラオニッチ、ゴファン、ディミトロフ。
その下で続くのが93年ティエムや、シュワルツマン。
「NextGen」と呼ばれ始めたのが97年ズべレフやルブレフ、95年キリオスやメドベージェフ。
そして、グランドスラム準優勝もしているチチパスとルードは98年生まれ。
ウィンブルドンでは、"BIG4が優勝を20年独占している"と、この時期になると毎回聞きますね。リアルタイムで知っていても"信じられない"と、不思議な感覚になります。
今大会のアルカラスvジョコビッチはなんだかいろんな選手をふと思い返しました。
グランドスラム決勝に限らず、たくさんの選手がBIG4に挑み、勝利を拒まれてきました。特別に強かったんです。だから「BIG4」です。
改めて、いろんな選手のいろんなプレーが好きで楽しかったんだよな、と。
「BIG4って強いなぁ、男子テニスって面白いなぁ」というのを、さっき思いました。