ジョコビッチ、コロナワクチン

ジョコビッチが自身の考えを語っています。
内容は「新型コロナワクチン接種」について。
時期は2年前、あのオーストラリアでの騒動があった後です。

 

 

ジョコビッチのコメント

BBC News Japan

『ジョコヴィッチ選手、「代償を払う用意がある」 ワクチン強制なら今後の大会も欠場』2022/2/17

www.youtube.com

 

この動画を観たのはアップされてすぐです。同時にいろいろ思うことがありました。
早速ジョコビッチが述べているのは新型コロナワクチンに対することではなく、誰もが持っている権利についてです。
日本語的に書くと、プライバシーの保護。選択の自由。


「人として誰もが持っている権利は、
すべての意思や行動の根幹にあるということ。」


ジョコビッチが改めて言葉にしていますが、これは個人の考えというより多くの国や人で通じる"共通の事実"です。
事実でありとても重要なこと。
これが揺らいでしまってはそれこそスポーツどころではないでしょう。
ジョコビッチはいたってシンプル且つ、一貫した考えに思えました。
(私は日本語訳だけで意味を読み取るしかなく英語の正確なニュアンスはわかりません)

 

この年、全豪オープンには出場出来ませんでした。
正確には選択の自由を行使した結果であり"自分で出場する大会を選んでる"に過ぎません。
動画内には出てきてませんが、カフェインを摂らないジョコビッチはコーヒーを飲めません。
これも選択の自由を行使した結果、コーヒーを飲まないということを"自ら選んでる"だけのことですね。
コーヒーを飲まないこと、グランドスラムに出ないこと、テニス選手を仕事にすること。
どれもただ1つの選択に過ぎない。何も問題ありません。
プロスポーツ選手ということ以前に、もっと大事なことがあるという主張。
その1つが、人の持つ「権利」ということですね。



プロ20年目の目指すもの

この動画のアップされた2年前。
成績では「グランドスラム優勝回数」がフェデラーナダルに並ぶ20回で、男子歴代1位タイ。
「世界ランキング1位の通算在位期間」は、男女を通じて女子のグラフに次ぐ2位。
どちらもジョコビッチには、歴代単独1位になる可能性がありました。
インタビュアーはこのことを含んだ質問だったのだと思います。
ジョコビッチのシンプルで強い考えはとても筋が通っています。
通っていますが、ここまでの記録をもつ選手で特別大事な時期でもあったわけです。
その選手が世界に向けて勇気ある発言をしたことは、大きな意義があると思います。

 

また、インタビュアーの本音か台本かはわかりませんが、
「史上最高のプレイヤーになるチャンスを手放す」と言っています。
仮にジョコビッチが当時(2022年2月)引退していても、
「史上最高のプレイヤー」と、この先ずっと呼ばれる選手です。間違いなくそう思います。


メディアでは

私は常に、情報とはなにが正しいかはわからない。選択するのは自分。
これを気にし過ぎなほど普段から意識しています。
この1件も同じです。正直、ほとんどの記事に興味がもてず見ていません。
"関心の輪"というと伝わる人もいると思いますが、その類のことに時間を割かないという理由もあります。
それでも多少は目に入ってくるのがテニス好き故であって、その数少ない経験の中1つ確かなことがあります。
それは、情報の偏りをとても感じたこと。
私が知り得たものでも、「ジョコビッチが情報を偽った」
「オーストラリア国内の政治が原因で、ジョコビッチは事件に巻き込まれた」
などといくつかのパターンはあったと思いますが、
ニュースの大半からは「ジョコビッチ=悪者」の雰囲気がありました。

 

 

最後に

コロナワクチンとは逸れますが、ジョコビッチは以前から自身の名前で財団を立ち上げ、様々な寄付・社会活動をしています。
大会期間中のチャリティマッチにも何度も出場しています。
東日本大震災のときにも、1度も来たことのない日本に対しすぐサポートをしてくれています。
近ごろは「BIG3」と形容されるジョコビッチ
フェデラーナダルの2人には人気は劣るかもしれませんが、
2024年現在、「グランドスラム優勝回数」男女含めて歴代最多タイの24勝。
「世界ランキング1位の通算在位期間」はついにグラフを抜き(2023年2月27日達成)、
最も長く1位についている選手です。
今後もテニス界のみならず、注目され続ける最重要選手の1人です。

『「がんばれ日本! 世界は日本と共にある」(世界各地でのエピソード集) 欧州(中・東欧その4)』

https://www.mofa.go.jp/mofaj/saigai/episode/episode20.html

 

『ジョコ財団 累計23億円超え寄付』

https://news.tennis365.net/news/today/202312/145559.html

 

『[最新ATPランキング] 2024年1月1日付』

https://tennismagazine.jp/article/detail/26564?page=1