テニスの起源って何だろうサイト

本文中の敬称は省略させていただくことがあります。

ジャパンオープン2024 西岡良仁

2024/9/26

tennismagazine.jp

 

 

今シーズン

西岡は去年に世界ランキング24位をマーク。
グランドスラムは2大会でベスト16、ツアーの決勝も経験。
そして迎えた今シーズンとなります。
去年の成績を超えてほしいところではありますがもちろん、そんな簡単な予想はできません。
今季は早期敗退それも、
1回戦敗退も少なくなく、7月にはランキングを100位近くにまでなります。
パリ五輪のメンバーにも1歩届かずでした。
そのオリンピックの同時期、アメリカはワシントンで250大会の決勝進出。
ギリギリの内容でなんとか勝ち、ツアー3勝目を手にします。
その後有明で行われたデ杯では2試合にでて連勝。
ワシントン大会からのプレーの質を高いまま維持しているようです。 

 

これまでのジャパンオープン

この大会では苦しんでいる印象です。
好調だった去年も日本のエースとしてナイトセッションに登場しましたが、
長いタイブレークを落とすなどして1回戦敗退。

 

今大会

1回戦 vF.オジェアリアシム
2回戦 vH.ルーネ
今回はワイルドカードでの出場でした。
原因はランキングではありますが、今大会は全体的にランキングが高いです。
1回戦の相手は元トップ10のオジェアリアシム。
オジェアリアシムも西岡同様に、今月行われたデ杯では全勝しています。
強い日差しと猛暑の中、そして格上相手に、
先にマッチポイントを握られながらも西岡が勝利します。
試合を決めた瞬間コートで横になってしまった姿は、やはりギリギリだったんだな、と伝わります。
トータルポイントは西岡の方が2ポイント少なく、試合時間は3時間12分。
2回戦の相手はルーネ。
2試合続けて2000年代生まれの選手なところはもう驚くことではありませんが、
改めてドローがタフです。
21歳のルーネは大きな体と若さと、エネルギッシュなプレーが持ち味。
試合の中で浮き沈みがあるのも事実ですが、この日は良いところばかりが目立ちます。
終始ファーストサーブの確立とポイント奪取率が高く、1時間少しで試合を決めます。

日本のエース西岡は2回戦敗退となりました。
コートの四方八方と走って、ショットで空間を使い、
右側に走らされてもあの鋭いバックハンドがあります。
プレースタイルが違うことは承知ですが、バックのクオリティと、
プレーのバラエティの多さは元トップ10のオジェアリアシム、ルーネよりも上です。
良い2試合だったと思いますし"プレーが良かった"、"会場を沸かせた"のは
去年だってそう。
実はジャパンオープンではこれまで1勝6敗でした。
なかなか勝ちに恵まれていないわけですが、今年は有明コロシアム(デ杯)で5戦全勝なんです。
日本チームに大貢献しているエースがこれ以上ジャパンオープンで敗退が続く姿を、
有明のファンは見たくなかったと思いますし、
連敗脱出をオジェアリアシム戦で掴んだのは、やっぱり凄いです。
試合後のインタビューでは年齢についても少し触れていましたが、
若くない、背が低く身体が強いわけでもない、そんなアジア人が、
ツアーで生き残るためまだまだトライしてるのには、本当に頭が下がります。

 

『GRUELLING Auger-Aliassime vs Nishioka Three-Hour Battle | Tokyo 2024 Highlights』(4:47)

www.youtube.com