2回戦
T.フリッツ1v望月慎太郎WC
Z.ジャンvA.カラツェフ
今日観れたのはこの試合。
フリッツはご存じこの大会ディフェンディングチャンピオン。
去年の決勝進出を決めたことにより、初のランキングトップ10入り。
今年2月には5位にまであげています。
現在は10位で大会第1シード。
望月はランキング215位。
本戦出場者の中では最も若く、最も低いランキングです(次いで低いのが島袋の143位)。
物凄い試合でした。
私が観始めたのは試合が始まって50分程経ってから。スコアは望月から見て0-6/0-1
そこから徐々に望月もポイントを重ねます。
フリッツだって調子は良い。
望月の方が先に左右へとコースを突きます。ドロップショットも打てるし、前にも出る。
ミスが特別少なかったというよりも、ショットが深かった。
大事なときにファーストサーブもよく入ってました。
そこまでのプレーでなんとか掴みとった勝利です!
何よりも、有明コロシアム内がとんでもない雰囲気!
この試合が終わって次の試合開始までの間、
センターコートには松岡修造がいました。
スポンサーによるイベント?の為コートに降りてきたようでしたが
マイクを渡され、本音が出ました。
「歴史が作られた…。
一言だけ言わせてもらっていい?
これどうせメディアに出ないんで僕は言いますよ。
僕はね、オリンピックはじめいろんなスポーツやってんですよ。
水泳とかフィギュアとか。
悔しくてしょうがない。
西岡とかみんな頑張ってんじゃん?!
なんでテニスはもっと盛り上がんねんだ!
これ(望月vフリッツの試合)をニュースにしなかったら、
日本のメディアおかしいぞ!」
テニスファンみんなの思いを代弁してくれました!
修造ほど日本のテニス界に貢献してる人はいないと思います。
そんなアイコンとなる人が、ある意味ネガティブな発言です。珍しい。
いつも感じていた悔しい思いを今夜だけは
言わずにはいられなかったんでしょうか。
フリッツ、望月、素晴らしい試合でした!
中国のジャンは最近よく名前の聞く選手です。
ちょうど1年前の10月にランキングトップ100を切っています。
今年はモンテカルロ以外のビッグトーナメントすべてに出場。
マドリードではベスト8。
先週の地元上海では、ガスケ、エチェベリー、ナカシマを破ってベスト16。
そして、アジア大会の金メダリストです。
因みにアジア大会決勝の相手は綿貫。
このジャン、綿貫、そして2014年アジア大会優勝の西岡の3人は現在世界ランキングトップ100以内。
日本、中国も、世界で活躍する選手が確実に増えてきてますよね。
ジャンの今大会、1回戦フルカチュに勝ったことにより今年だけで対元トップ10プレイヤーに6勝目でした。
そんなジャンと、カラツェフの対戦もなかなかのカード。